60代以上のメンバーで軟式野球を楽しむ「天狗クラブ」(土橋芳男主将)と、女子小中生チーム「アサマエンジェルス」(竹内広宣監督)が、5日に初めての交流試合を行った。年齢や性別がまったく違う両チームは、「野球が好き」という共通の思いのもと、今後も長く交流を続けていくことを確認し合った。
天狗クラブの会計を務める古川直實さん(78)=与良=が、新聞報道で女子小中生で頑張っているアサマエンジェルスの存在を知り、「女の子だけで野球をやっているのは珍しい」と、試合ができなくなる冬を前に交流試合を申し込んだ。
連絡を受けたアサマエンジェルスは、野球をプレーできる場が少ない女子小中生のため、昨年4月から活動を開始。今回の申し出を受け、「年長者と野球できるのは願ってもないこと」と快諾。竹内監督は「プレーも大事だが、野球の楽しさを感じてほしい」といい、「天狗クラブとの交流を通じて、競技に取り組む姿勢も学んでくれたら」と期待する。
この日の試合は、正確な記録こそ取っていないが10点以上取った天狗クラブに対し、アサマエンジェルスは無得点という結果。天狗クラブの土橋主将は「試合慣れしていない感じもあったが、若いだけあって走塁は良かった」と評し、「野球人口が減りつつある中、一生懸命にプレーする子どもたちを今後も応援したい」と話していた。