佐久市上塚原区の諏訪神社(小林史人宮司)の春の祭典でこのほど、神楽が奉納された。
農繁期前に山から神が降りてくるとされ、神楽を奉納することでその年の五穀豊穣を願う行事。江戸の末期から始まり、戦後に数年途切れた時期があったが、長く伝統を守ってきているという。40年ほど前からは区の役員が『大黒』や『天狗』、『端麗な男』などに扮している。
神楽は3回行い、間に集まった40人を超える子どもたちに向けて供物の菓子をまいた。池田立美区長(68)は「今後は大人だけでなく子どもも神楽に参加して、記憶に残るように工夫していきたい」と話していた。