佐久市安原の英多神社の秋季例祭に合わせて行う「お舟祭り」。佐久市望月の「榊祭り」や御代田町の「龍神祭り」と並び、佐久地域の「3大奇祭」のひとつと言われる伝統行事で、今年も23日に開いた。
舟をかたどり、「御霊代(みたましろ)」というご神体を乗せた神輿を「お舟様」と呼ぶ。重さは約7百㌔にもなるという。地域内から若手などを募って作る「英優会」が神輿の担ぎ手を務め、区内を巡行して▽宿▽馬場▽原―の区内3カ所の「お旅処」に立ち寄って、それぞれの場所で神事を行った。
一旦区内を巡ると、ご神体はお舟様から一足早く里宮へ戻る。ご神体が不在となったお舟様は、担ぎ手が地面に落として壊しながら里宮へ戻っていくが、激しく壊すほどその年は豊作になるという言い伝えがある。
ただ、英優会の谷津英一代表は「以前は本当に壊す勢いでやっていたが、最近は少しおとなしくなってきたかナ」―。