日本レスリング協会がジュニア強化策の一環で行っている、日米の高校生による親善交流事業の日本代表選手に、小諸小商業高3年の伊藤慧助君(17)=東御市=が選ばれた。同校からは41年ぶりの選出で、4日(金)に日本を出発する。
中学時代まで野球に取り組んだ伊藤君は、高校入学後に同高の中島則之教諭にスカウトされてレスリングを始めた。中島教諭の指導は「きつかったけれど辞めたいと思ったことは一度もない」といい、2年生の時に開いた高校選抜全国大会でフリースタイル96㌔級5位に入賞。3年生になり昨年夏のインターハイでフリースタイル92㌔級3位、10月の国体少年男子フリースタイル92㌔級で3位入賞と結果を残してきたことが評価された。
米国遠征では92㌔級選手として選抜。カリフォルニア州で数カ所の学校を転戦する。伊藤君は「アメリカの選手とは試合経験がないので、どのくらいの力を持っているのか体で感じ、今後のレスリング競技に役立てたい」と意気込んでいる。
伊藤君は大学進学後もレスリングを続けるため、明治大へ進学する。将来の大きな目標は五輪出場。また、2027年に予定される長野国体で、レスリング競技の会場に小諸が選ばれる可能性もあり、「その時はぜひ選手としてマットに立ちたい」。