佐久市瀬戸の木内一司さん(71)が、高さ2㍍近い東京タワーの木製模型を作った。「小学生の孫に喜んでもらいたい」との一心で完成させた。
写真を参考に制作。展望台はアクリル板を使ってガラスを表現したほか、エレベーターはタコ糸で上下に動くようになっているち密な作りだ。また、全体にLEDライトを取り付けていて、明るくきれいに光る。「大きいものを作ろうと思い浮かんだのが東京タワーだった」と話す。
木内さんは小学生時代を小海町で過ごした。学校帰りに、家の近くの広場で建設中だった小海町統合中学校の現場で、動き回るワイヤー式のパワーショベルやブルドーザーを暗くなるまで観察。木材で重機の模型を作って遊んだという。
40年以上たって小学生のころに見た光景を懐かしみ、自動車整備の仕事で磨いた技術と手先の器用さを生かし、重機やクレーン、機関車などの模型も作っている。
孫が遊びにくると、模型のある部屋へ真っ先に行くと言い、「孫が面白がって遊ぶ姿を見るのはうれしいし、簡単な構造の飛行機や船などを作って遊んでいる姿を見るのも楽しい」と話している。