佐久市西耕地区(鷹野茂秋区長)の伝統行事「おかがり」は3日夜、同区の稲荷神社境内で開き、子どもからお年寄りまで約50人が参加した。
享保2年から続いているとされる春の宵祭りに合わせて開く行事で、村世話人会が中心となって行った。事前に子どもが区内を歩いてわらやだるま、正月飾りなどを集め、村世話人会が高さ5㍍以上の矢倉を組んで火をつける内容。昔、地区内で大きな火災があったといい、「2度と大火を出さない」との教訓の意味も込めているという。
矢倉は火を付けると勢いよく燃え上がり、参加者からは「今年はとてもよく燃えていて縁起が良い」といった声も上がっていた。
鷹野区長は「3世代が交流できる伝統行事として、今後もしっかりと残していく」と話していた。