佐久市入沢区の薬師堂で14日、同区の日向一族の女性が集まって行う「十九夜念仏会」が開かれ、今年16人が参加。全員で大きな数珠を回しながら、健康維持などを祈願して念仏を唱えた。
薬師堂には薬師如来像と並び、女性を救う仏とされる如意輪観音が安置されており、この観音を「十九夜さん」と呼んで信仰してきた歴史がある。以前は、その名の通り3月19日に行っていたが、最近は彼岸前の日曜日に行うようになった。
今年は持ち回りの当番代表を日向勝子さんが務めた。日向さんは「もともとは安産などを祈願したのではないかと思うが、今はコロナウイルスが一番の問題。一日も早い収束を願った」と話していた。