小諸市の「しらかば幼稚園」と「野岸幼稚園」の2園にある「小諸市幼年消防クラブ」の園児たちが、小諸市与良の小諸消防署で消防体験学習を行い、職員による訓練の様子を見学したほか、煙が充満した建物内を歩いたり消防ホースを使った放水を体験した。
令和2年に同署の新庁舎が完成。火災体験室などを整備し、こうした教室を開きやすい環境は整っていたが、新型コロナの影響でなかなか開くことができなかった。同署予防係長の藤巻崇さんは、「ようやく子どもたちの体験教室を行うことができた」と話す。
教室は、幼いうちから火事を出さないよう気を付ける意識を高め、大人になってもその意識を持ち続けてもらえるようにするのがねらい。火災体験室での煙体験では、体に害のない煙を建物内に充満させ、子どもたちがその中を歩いて「煙がたくさんあると前が見えにくくなる」ことを体験させた。
教室は来年以降も継続して開く考え。藤巻さんは、「この中から消防署員を目指す子が現れてくれたらうれしい」と話していた。

消防ホースでの放水を体験する「しらかば幼稚園」の園児たち