小諸市東山の塩川正さん(92)の「木彫展」は16日(火)から、小諸市大久保のあぐりの湯小諸ふれあいギャラリーで開く。31日(水)まで。
4年前に続き2回目の個展で、阿弥陀如来や地蔵、道元像など30点余りが並ぶ。高さ1・2㍍の「救世観音」は、シナノキを使い、3年の年月をかけて仕上げた力作だ。
木彫を始めたのは30年ほど前。近くにアトリエを構えていた彫刻家の牧田善晴さんに師事した。現在は自宅前に建てたアトリエで畑仕事などがない時はほぼ一日中制作に精を出している。
塩川さんの作品のほとんどが如来や菩薩像。45年前、大学進学が決まっていた長男の大樹さんを突然の病で亡くしていて、自身が生きて元気に亡き人を供養する道として彫刻ともう一つの趣味の俳句を詠むことを続けてきた。
作品展では、自作の俳句を短冊に記した10点も展示する。「彫刻も俳句も同じ物ができないのが魅力」と話す。時間は午前10時から午後9時。希望者には材料費程度の価格で販売する。