小諸市区長会(小川省一会長)は17日、毎年恒例の研修会を開き、約50人の区長が参加。今年1月の能登半島地震なども踏まえ、避難所運営ゲーム(HUG)を体験し、万が一の有事が起きた時に対する意識向上を狙った。
HUGは、避難してくる人の年齢や性別、ペットの有無など、それぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また、避難所で起きるできごとにいかに対応していくか、参加者で話し合いながら考えるゲーム。今回は、県の出前講座を活用し、県危機管理防災課の防災指導員を務める太田英雄さんが講師として参加。ゲームのルール説明や注意すべきポイントなどを解説しながら進めた。
この日のゲームでは、1月の日曜日、午前5時46分に大地震が起きたと想定。▽避難所は学校▽気温が低く雨が降っているため順次体育館に入れる必要がある▽日曜だが事務職員がおり校舎と体育館の鍵は空いている▽ライフラインはストップしている―など与えられた条件のもとで、区長たちはゲームに挑戦。頭を悩ませながらも、参加者同士で議論しながら避難所運営を進めた。
小川区長会長は、「実際に災害が起きて避難所を開設するとなると、地域内ではまず区長が中心となって対応しなければいけない。研修を通じて意識を高めておきたい」と話していた。