小諸市小原区の「六道地蔵尊祭り」は23日に開いた。江戸時代からの伝統がある祭りで、祀られている地蔵へ体の悪い部分と同じ場所に小麦粉を塗ることで身代りになってもらえるという言い伝えがある。
祭りは小原区公民館(秦勉館長)の主催で、地元の無尽の会に参加する人で作る本気会(まじかい)など約50人で運営。開始から一時間も過ぎれば地蔵は小麦で真っ白に。東小諸に20代で嫁いできて、それ以来毎年楽しみにしているという小林ミヨさん(94)は「健康の秘訣は歩くことと六道地蔵尊へのお参り」と話していた。
来場者に楽しんでもらおうと焼き鳥や焼き魚、焼きトウモロコシ、射的などの露店も用意した。名物が区の女性有志の「たんぽぽ会」が作る「地蔵まんじゅう」。まとめ買いする人もいるが、昔ほどは売れなくなったとといい、「具をチーズや肉にしたり、揚げてみたりと工夫を凝らしている」という。