「県高齢者生活協同組合」に所属し、高齢者の居場所作りや配食、小規模多機能型居宅介護事業などを行っている佐久市下越の「かがやきながの東信地域センター」(松﨑裕子センター長)はこのほど、「秋祭り」を開き、多くの人でにぎわった。
高齢者生活協同組合は、佐久総合病院の名誉総長・若月俊一医師ら82人の呼び掛けで、「一人ぼっちにならない・しない、高齢者も元気で社会参加し、明るい高齢社会をつくろう」と昭和44年に設立。佐久市では平成24年に「東信地域センター」が開所。秋祭りは普段の利用者だけでなく地域の多くの人に施設を知ってもらおうと始め、今回で9回目。
今年はオープニングで、高齢者協の音楽仲間が「野に咲く花のように」と「翼をください」を歌ったほか、臼田保育園児が「こんこん太鼓」を披露。同センターで活動する5グループの発表もあり、写真や絵手紙、木彫りなどの展示が会場を彩った。また、催しの一つの講演会では佐久総合病院の精神科医の伊澤敏医師が長く精神科臨床に携わった経験から「愛情の大切さ」と題して話した。
松﨑センター長は「広くセンターを知ってもらうことで、その人が高齢になった時の拠り所の一つになればうれしい」と話していた。