「見るだけでほのぼのとした気持ちになれる展覧会」―。佐久市田口の川村吾蔵記念館であさって8日(日)まで、「未来の巨匠展」と題した似顔絵展を開いている。臼田地域の保育園児とその保護者が互いの顔を描きあった似顔絵を飾る展覧会で、同館の開館以来、15年間途切れることなく続いている恒例の企画だ。
作品展示に参加している保育園は、▽佳里▽切原▽青沼▽里曲▽田口▽臼田―の臼田地区の6園。展示は「希望する親子のみ」となっていて、今年は計109点の作品を飾っている。
同館の大西孝一館長(62)は、「コロナ禍でも途切れることなく開いてきた展覧会。少子化の影響で年々作品数は減っているものの、互いの姿を描き合うことで保育園時代の良い思い出づくりにもなる」と話す。また、「出品した親子が作品を見に館に来てくれるが、子どもの顔を一目見ただけで“あの作品の子だ”と分かるくらい親の描く子どもの顔はそっくり」とも。「親は子どものことを良く見ているんだなあと感心するし、作品を見るだけでほのぼのとした気持ちになれる」と来場を勧めている。
会期を2つに分けており、佳里保育園の作品展示は既に終了。あさって8日(日)までは、切原、青沼、里曲、田口、臼田の5園の作品を飾っている。入場は無料。観覧時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは同館(電話0267・81・5353)。