佐久市湯原の湯原神社で28日、約200人の観客が見守る中、式三番が奉納された。
江戸時代から続く伝統行事で、戦時中やコロナ禍でも中止せず今年が268年目。昭和56年には県重要無形文化財に指定されている。
今年は白い翁面をつける「翁」、露払いをする「千歳」、三番目に舞う「三番叟」、笛や小鼓などの「囃子方」、などの役の紹介や、力強く床を踏み鳴らしたり、腰を左右に振りながら歩くなど独特の足さばきの解説。また、笛や小鼓の楽譜が擬音で書かれていることなども紹介した。
保存会の小山恵司会長は「今年は演者に2人が新たに加入し、1人は20代と若い。会員の募集は随時行っているので、興味のある人は来年一緒に舞台に立ちませんか」と呼び掛けている。