佐久市中込の「佐久医療センター」で看護師として働いている石井北斗さん(32)。忙しい仕事の合間を縫って没頭しているのが趣味で5年ほど前から始めた「刺繍」だ。今では友人などから作品制作のオファーが舞い込むなど、仕上がりの良さが評判を呼んでいる。
石井さんは佐久穂町出身で、佐久大看護学部を卒業後、同院の手術室の担当看護師として勤務。緊急の手術対応もあり、「大変な日は朝9時から翌朝の4時まで勤務したこともある」という多忙な日々だ。そんな中で「仕事の昼休みに針を進めることもある」と、コツコツと製作を楽しんでいる。
刺繍のほかにも、バイクやキャンプ、写真など多趣味な石井さん。バイクに乗る際に着用する「格好いいスカジャン」を探して店を巡っていたところ、「派手な龍や虎の刺繍が入ったものばかりで好みとは違うし、値段も高い」と、「いっそのこと自分で作ってみよう」と思ったのが刺繍を始めるきっかけになったという。
家庭では、同じく看護師の妻の宏美さん(32)と長女の美月ちゃん(2)と暮らす。美月ちゃんが保育園で使う刺繡入りのエプロンも石井さんの手作りで、取材時も「クリスマスプレゼント用に」と新作を製作中だった。ちなみに、妻の宏美さんも石井さんの影響で刺繍を始めるようになり、「夫婦合作で作品を作ることもあります」とにっこり。
刺繍の製作は、「仕事の良い息抜きになっている」と話す石井さん。出産祝い用に子どもの名前の刺繍を頼まれるなど、次々製作オファーが舞い込むものの「時間がかかるけどいい?」と前置きした上で引き受けているという。「贈る相手の笑顔のために、今後もコツコツと製作を続けたいです」。

