佐久市の瀬戸地区4区による瀬戸区民運動会が、今年で40回の節目を迎えた。地域の親睦と交流を深める瀬戸地区最大の行事で、障害者支援施設の佐久こまば学園の利用者も「同じ区民」として招待している住民総出の運動会だ。1日、今年も会場の佐久リサーチパークグラウンドに集まった延べ千人以上の老若男女が競技を楽しんだ。
パン食い競争や玉入れなど13種目。就学前の児童から小学生、一般、80歳以上まで、それぞれの年代を対象に設けた競技は、「40回という歴史の中で、先輩たちが工夫を重ねてきてくれた財産」と、地区代表公民館長の荒井直人さん(60)。少子高齢化で参加者の減少が徐々に進む中ではあっても、「しっかりと後世に残していきたい行事」と話す。
運動会にあたっては、各区公民館役員や班の代表者ら25人を中心に準備。「自分たちの行き届かない部分は、地区の大先輩たちが支えてくれる」という形の中で、着実にたすきをつないでいる。