佐久市高柳の県水産試験場佐久支場(熊川真二支場長)は18日、水田養殖用の「親ブナ」約1000㌔を72軒の農家にJA佐久浅間を通して販売した。
毎年この時期に販売しており、朝9時の販売開始前には行列ができる。今年は昨年より10軒多く、72軒の農家から申し込みがあった。農協を通さない養殖業者への出荷も200㌔あり、久々に出荷量の増加になった。
親ブナは水田で産卵させ、生まれた稚魚を9月頃まで育てて出荷する。佐久地域では秋の風物詩として甘露煮などにして味わう。
熊川支場長は「佐久市と佐久平ふな部会が生産者を増やそうと取り組んできた成果が出始めていると感じる。フナを食べる食文化を残すための取り組みも必要になるのでは―」と話していた。