佐久市が進めている「新品目導入試験事業」で水田転作作物として栽培している「カモミール」の刈り取り体験会はこのほど開き、市民有志約20人が参加した。
体験会は農業者に新たなカモミールの栽培者になってもらうことや、農業に関心を持ってもらうことをねらいに企画している。カモミールは市内の広さ約10㌃の畑で栽培しており、昨年11月に定植。先月花を咲かせ、収穫時期を迎えた。「定植してからは、水管理程度で育つため、手間はかからない」と市農政課の佐藤俊之さん(42)。また、「5月に収穫できるため、6月からは夏野菜の栽培もできる」とし、同敷地でもこれからカボチャの栽培を始めるという。
収穫したカモミールは、乾燥させてから池田町の「カミツレ研究所」へ全量出荷。同所で、入浴剤や化粧品の材料に使われる。

《カモミール》
和名はカミツレ。キク科の耐寒性1年草で草丈は60㌢程度。乾燥花はハーブティーとして活用されるほか、抗炎症効果や鎮静効果があるとされ、化粧品や入浴剤の材料にも使われる。

さ・カモミール