○…「初めての経験。一生の一度の思い出になりました―」。佐久市下小田切の雨宮病院の入院患者が21日、プロの手でネイルを施してもらった。
○…「院内で過ごす患者さんたちの生きる活力にもなれば」と月1回、入院患者を対象にプロの手によるメークやネイルを施す機会を設けている。この日は、岩村田のネイルサロン「サロン・ド・ララ」の花里美奈オーナー(34)らが病院を訪問し、患者の爪に女性らしい選色のマニキュアを塗った。ネイル初体験という89歳の女性患者は「手だけ若返った。孫に見せたい」と、ピンク色に輝く爪を眺めながらにっこり。
○…「こうした機会を設けることで、部屋を出てコミュニケーションを楽しむことにもつながる」と同院リハビリテーション科の宮下修科長。同院では、入院患者を対象に習字や花植えなどの時間も設けていて、「リハビリを兼ねて今後も継続していきたい」。