佐久市春日の小野澤四郎さん(78)の木彫り作品展は、3月10日(日)まで、佐久市下小田切の鎌倉彫記念館多目的室で開かれている。
小野澤さんは、39歳の時に神経障害によって全身がまひするギランバレー症候群にかかったが木彫りに出会い、佐久穂町の木彫り同好会に入会し、故・中村幸雄さんに師事した。後遺症で今は小指に少し力があるだけだが、全身の力を使って制作している。
作品展では、県障害者文化芸術祭で平成23年に最優秀賞を受賞した「月下美人」や、同26年に受賞した「ひまわり」など50点を展示。また、小野澤さんの作品に感銘を受けた佐久市臼田出身の吉水陽子さん=千葉県=が作品を撮影して作ったポストカードやしおり、カレンダーを来場者にプレゼントしている。
小野澤さんは、「みんなに助けられてやってこられたことに感謝。自分もやってみたいと、興味を持ってもらえれば」と話している。
時間は午前9時から午後5時。月曜日(祝日の場合は翌日)と2月13日(水)休館。作品展は入場無料。