小諸市耳取の彌美登里神社(高橋講治氏子総代代表)で6日に開いた秋の例大祭で、神事の前に「松本藩森重流砲術保存会」(市川恵一代表)が火縄銃を使った古式砲術の演武を奉納した。
市川さんによると、耳取区は江戸時代に火縄銃を製造していた場所で、作った銃は江戸幕府や小諸藩に納められていたという。また、彌美登里神社式内の現在マレットゴルフ場になっている部分の一部が射撃場であったといい、演武はこの場所で披露した。市川さんらが砲術を奉納するようになったのは平成28年からで、コロナでの中断もはさみ今回で6回目。
同神社の高橋氏子総代代表は、「砲術奉納を通じ、区民が地元でかつて銃が作られていたという歴史を改めて知る機会になれば」と話していた。演武奉納後は例大祭の神事と、地元小学生による「浦安の舞」の披露もあった。