小諸市芝生田区は、毎年5月3日に区内の東漸寺境内で子ども相撲を行っている。40年以上続く伝統行事で、五穀豊穣を祈願する「八十八夜祭」の一環だ。
昭和40年頃までは、農繁期前の2日頃に行われ、参道に露天が並び、区に新しく入った人の婿や嫁の紹介など交流の場になっていた。余興として大人も相撲を楽しんだが、昭和40年以降は春先の収穫が多いアスパラガスの生産が増え、祭りの当番を務めることが困難になった。そこで、児童が休みの3日に変更し、区や育成会が中心となって子ども相撲を始めた。各学年に分かれ、男女混合で対戦している。
この日は園児から小学6年生までの56人の男女が元気一杯に相撲を楽しんだ。手作りの土俵の周りには親が集まり、「頑張れ」「負けるな」といった声援が飛んだ。
女子でありながら男子にも勝った高良友梨さんは2年生から6年生まで5年連続優勝を果たした。「思いっきり出来てよかった」と話した。行事の後片付け後に父親で育成会の和彦会長と対戦して初勝利し、「やっと勝った」と一番の笑顔を見せた。
各学年優勝は次の皆さん。
依田陽希 (1年)
小林大己 (2年)
小幡甲斐 (3年)
柳澤音弥 (4年)
小野沢志衣敏(5年)
高良友梨 (6年)