佐久市西耕地区(星野文三区長)の春の伝統行事「おかがり」は4日夜、同区内の稲荷神社境内で開き、子どもからお年寄りまで多くの区民が参加した。
同神社の春祭りの宵祭りに合わせて開く行事で、地区の村世話人会(荻原武治代表)が運営の中心となって行った。区民らが持ち寄ったダルマなどで、村世話人会が高さ3㍍ほどの矢倉を組んで火をつける内容で、一般に小正月に行う「どんど焼き」と似ている。かつて、同地区内で大きな火災があったといい、その年にどんど焼きを行わなかったことから、「大火を出さない」との戒めの意味も込めているという。
村世話人会メンバーが矢倉に点火し、勢いよく燃え上がる様子を見ながら、荻原代表は「神様も喜んでいるはず。今年も豊作間違いない」と話した。また、集まった区民は矢倉のおき火でもちを焼いて食べ、1年の無病息災を願った。