佐久薬草研究会(碓氷肇会長)は20日、同会が管理する佐久市根岸の「榛名平薬草公園」を会場に、薬草やハーブの使い方や効能などをテーマにした講習会を開いた。
年に2回開く講習会で、今回は約30人が受講。8割が女性で、講師で同会会員の川野一郎さん(薬草指導員)と、井出房子さん(ハーブコーディネーター)の話にメモをとりながら熱心に聞き入っていた。
同会の会員数は現在168人。80種の薬草と、150種を超えるハーブ、50種の薬木が育つ同園の管理を会員有志で行っているが、「発足20年以上が過ぎ、会員の高齢化が課題」と碓氷肇会長(79)。
講習会は「薬草やハーブに関心を持つ人が多い一方で、効能などを学ぶ機会がない」という状況を反映し、会の20周年を機に開始。また、「講習会を通じて、新しい会員の獲得にもつなげたい」との期待も込めている。
講師を務めた川野さんは、「薬草は煎じて飲むのが理想的だが、乾燥させ、お茶にして飲むのも手軽な方法」と話す。「化学薬品に頼るのもいいが、薬草の良さを見直し健康長寿に役立ててほしい」。

薬草(オミナエシ)

▽オミナエシ 黄色い花が特徴。消炎と利尿作用がある

薬草(ハトムギ)

▽ハトムギ 肌荒れの改善に効果。「特に女性に勧めたい。私もお茶にして飲んでいるが、肌がツルツルになりました」と川野さん

薬草(ヒキオコシ)

▽ヒキオコシ 効能は健胃で苦みが特徴。「疲れて倒れていた旅人の口に含ませたところ“引き起こす”ように元気なったことが名前の由来と言われている」

薬草講習会

川野さんの話に熱心に耳を傾ける受講者