民間企業で就職を希望する障害者の就労移行支援を行う佐久市中込の「ワークサポートこすもす」は、「こーひー屋ぶるーむ」と名付けた店を運営し、自家焙煎コーヒーを販売している。コーヒー豆は、1粒1粒目視でチェックし、異物やカビ豆などを取り除く「ハンドピッキング」と呼ばれる方法で選別。根気のいる作業を経て販売するコーヒーは、「品質も良くおいしい」と定期的に購入するファンも多い。
作業をするのは、知的障害や発達障害を抱える人。コーヒーは請負業務ではなく自社製品として販売しており、佐久平駅構内のプラザ佐久や、道の駅「ほっとぱ~く浅科」にも常時置いている。売り込みや納品なども仕事の1つだ。
豆の選別作業は、黙々と作業をこなす人がいる一方で、「30分ほどで眠くなってしまう人も」。ただ、「袋詰めや接客の方が向く人もおり、様子を見ながら適材適所で業務をお願いしています」と西田亨所長。
店名の「ぶるーむ」には、「花が“咲く”」の意も込められていて、「事業所での作業はあくまで次へのステップ。トレーニングを積み、大輪の花を咲かせて社会へ巣立ってほしい」と願っている。
コーヒーは、焙煎豆が百㌘378円から、ドリップパックが単品108円から。同事業所でも直接販売を行っており、平日朝8時半から午後5時半まで対応(11日~15日までは盆休業)。問い合わせは(電話0267・62・1900)。