そば打ち愛好家で作る「信州そばガキ隊」(木曽茂会長)は、自分たちが管理するコンバインを活用し、個人や団体のソバ収穫作業の請け負いを始めている。「うまい信州そばを広める」ことを一番の目標としながら、木曽会長は「収穫作業ができることが広まれば、今後『自分もソバを栽培してみよう』と考える人が出てくる可能性もある」と、遊休農地の解消も目標の一つにしている。

ソバは、収穫時期が遅れると落ちてしまう実も増えるため、木曽会長は「適した時期に刈り取ることが大切」という。小諸市でもソバなどの収穫に対し、4台のコンバインの利用を進めているが、適した時期に作業依頼が重なってしまうケースもあった。

そうした中、同隊の活動趣旨に賛同した重機レンタルの上田技研がコンバインを購入。オペレーターも含め、同社が刈り取り作業を代行して隊に協力することになった。

同隊自身も約3万平方㍍に及ぶソバ栽培を手掛けるが、収穫作業を請け負えるようになったことで、ソバ栽培に取り組む農家人口を増やし、遊休農地を減らしていくことも目指す。加えて、地元産のソバを増やしていくことで、「小諸や佐久のそば店で、地元産のそば粉を使ってもらえるくらいになれば、地元産のそばのブランド化にもつながる」と大きな夢を描いている。

25日から収穫を依頼した「小諸高峰森の会」(小林邦太郎理事長)は、小諸市天池地区などで遊休農地を借りて約9万平方㍍の畑でソバを栽培。木曽会長が森の会の会員だったことなどがきっかけで、同隊に収穫作業を依頼した

25日から収穫を依頼した「小諸高峰森の会」(小林邦太郎理事長)は、小諸市天池地区などで遊休農地を借りて約9万平方㍍の畑でソバを栽培。木曽会長が森の会の会員だったことなどがきっかけで、同隊に収穫作業を依頼した