平成2年に、当時の宮代分館長だった梅香栄司さんが「ホタルの里づくり」の構想を発案。雨川にかかる新宮代橋のたもとに、ホタルが生息しやすい水路や区民が集まれる広場などを作った「雨川蛍公園」を整備。年1回鑑賞会を開いて舞い飛ぶホタルのほか、区民同士の親睦交流を楽しんでいる。
構想着想時にも事業に関わっていた現分館長の大工原良昭さん(62)によると、「新たにホタルを放すのではなく、今までいたホタルを増やそうという取り組みだった」という。一時は大雨災害の影響で中断したこともあったが6~7年前に復活。「昨年度は特にホタルが良く出て、まさに乱舞と言える幻想的な光景だった」と大工原さん。
例年、ホタルが見られるのは6月末から7月の初旬までで、今年はあさって30日(日)午後7時から鑑賞会を開く。参加費は大人5百円、子ども無料。大工原分館長は「『宮代区と言えばホタル』と言われるくらいに周知を広げていきたい」としている。

ホタル水路を見守る大工原さん