佐久市猿久保の佐久創造館(井出晃夫館長)で行っている能楽講座の公開特別講座「能の楽しみ」は3日に開いた。能楽講座で学ぶ10人が、宝生流能楽師の金井雄資さんから指導を受ける様子を公開。能に関心を持つ約20人が見学した。
能楽講座は、宝生流能楽師の金井賢郎さんを講師に年7回稽古をしている。特別講座は、賢郎さんの父親で重要無形文化財保持者でもある雄資さんから、舞や謡の指導を直接受けられる貴重な機会だという。
講座は実技指導の形で行い、講座受講生が1人ずつ舞や謡を披露した上で、金井さんから扇の持ち方や舞台上での体の動かし方、立ち位置などについて、理由も含めた指導を受けていた。
同館は「公開稽古を見た人が、来年以降に受講するきっかけとなれば」と話していた。