小諸市内の小中学校に勤務する外国語指導助手(ALT)は4日、英語教育の進め方などについて意見交換する研修会を美南ガ丘小学校で行った。英語の授業における児童生徒と教員の「英語でのやり取り」をどう進めれば良いかについて、事例報告を交えながら話し合った。
現在、小諸市のALTは市教委からの直接雇用の形をとっていて、中学校は各校1人ずつ、小学校は4人で6校を受け持っている。研修会は、各校での取り組みなどを報告しあい、小諸市の英語教育をよりよく進めていくことを目的に年1回開いている。
この日は美南ガ丘小を担当するゴッドフリー・チーニーさんが事例を報告。小諸市教委の英語指導主事を務める渡邉時夫さんによると、現状は例えば英語で「今日は晴れていますね」と問うと、「そうですね」で終わってしまっていて、その先の「やり取り」に繋げにくいのが課題という。
ゴッドフリーさんは、同小で活用しているシートを提示。このシートは、曜日ごとにテレビで放映するスポーツ中継の予定が書かれており、2人1組になって「あなたはどの番組を見たいか」「この番組が見たい」「それはいいね、このスポーツのどこが好きなの?」といった具合に、会話を作りやすいといい、参加者はシートを使いながら実際に「やり取り」に繋がるか体験した。