「こども食堂」の活動に取り組む小諸市相生町の千野久雄さんを代表とする「余剰米を活用する会」は11日、小諸市三和の千野経営税務事務所で古米を募集する窓口を開き、小諸市や上田市の人から310㌔のコメが集まった。集まったコメはNPO法人「ホットライン信州」を通じ、昨年の台風19号の被災者や県内でこども食堂に取り組む団体などの支援に役立てられる。
千野さんが4年続けているこども食堂の活動では、多くの人からコメや野菜などの食材支援が寄せられるが、活動で必要とする以上のコメが集まることが多いという。
千野さんは「秋に新米がとれると、前年の古米を消費しなくなるケースが多いことがわかった」といい、「台風災害で生活再建に困っている人も多い。そうした人の役に立てば」と各家庭で余っている古米の募集を発案。古米の収集には、小諸市議の楚山伸二さんも協力した。
当日は、30㌔入りの袋を4つ持ち込んだ人もいるなど反響もあった。場所を設けての古米募集は年1回程度を予定し、「また来年もやりたい」と千野さん。その一方で、「窓口開設日以外でも、もし譲ってくれるという人がいれば取りに伺います」と話している。問い合わせは千野さん(電話090・2540・0383)か、楚山さん(電話090・4242・7737)。