佐久市西耕地区(星野憲司区長)の伝統行事「おかがり」は29日夜、同区の稲荷神社境内で開いた。
江戸時代の享保2年から続いているとされる。春の宵祭りに合わせて「村世話人会」が中心となって企画している。1週間前に子どもや保護者15人が区内約100戸を歩いてわらやだるま、正月飾りなどを集め、高さ5㍍以上の矢倉を組んだ。昔、地区内で大きな火災があったといい、「2度と大火を出さない」との教訓が込めらているという。
矢倉に火を付けると、バチバチと大きな音を立てて火柱が上がった。星野区長は「昨年は台風19号で被害を受けた家があったので、今年は自然災害が無い1年になるよう祈りながら点火した」と話していた。