元小諸市議で県議も務めた依田忠一さん(88)が、「子どもたちに平和の尊さを知り、思いを新たにしてほしい」と、市内の8小中学校へ「アンネのバラ」を寄贈した。
昭和43年、依田さんが小諸市議の1期目だったころ、世界連邦平和都市宣言を提案し決議された。依田さんは「あれから51年たつが、具体的な取り組みがされていない」と、バラの寄贈を思い立った。
「アンネのバラ」は、「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの名を冠したバラで、ベルギーの育種家が育てた新品種をアンネの父のオットー・フランクに贈った花をベースに、世界平和のシンボルの一つとして各地で増殖されている。
23日、小諸市千曲小(福澤みゆき校長)で植栽式を開き、依田さんや同校児童会(丸山愛莉会長)の役員たちが、校舎からグラウンドへ続く玄関口に苗木を植えた。丸山児童会長は「アンネや平和について、全校児童にも知ってもらえるようにしたい」といい、「毎年素敵な花が咲くよう大切に育てます」。