佐久市田口の川村吾蔵記念館(金森輝雄館長)は22日、粘土を使って顔を作る講習会を開き、6人が参加した。
海外で活躍した国際的彫刻家の川村吾蔵(一八八四―一九五〇年)は、旧臼田町出身。作品に触れながら実際に制作を体験してもらおうと、昨年度から講習会を企画している。
講師は小諸市の美南ガ丘小教諭の池田崇さん。参加者は妻や、アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターの「竈門禰豆子」など、自分でモデルを決めて制作。親子で参加した土屋道俊さん(47)=長土呂=一家の真央さん(8)と朋世さん(5)は、好きなアニメキャラクターの細かい表情や髪の一本一本まで作り込んだ。池田さんは「平面を立体に起こすことはとても難しいが、受講者たちは熱心に制作に取り組んでくれた。作品の完成度も高い」と評価。
金森館長は「粘土を使った顔の像を作る講座は少ない。今回の講習会を通して、制作の楽しさを知ってもらうきっかけになれば」と話していた。