昨年10月の東日本台風から間もなく1年。佐久市社協などは今年度、台風で被災した地域を対象に災害対策への学びを深めてもらおうと学習会を計画しており、29日、佐久市旭ヶ丘区(井出典雄区長)で今年度初の学習会を開いた。
この日は旭ヶ丘区のいきいきサロンの機会を使って実施。地域赤十字奉仕団研修推進委員の依田賢一さんが講師となり、災害が起きて避難する際、「一番がまんできないのはトイレ。今は携帯式のものもあるので持っておくと良い」「薬を常用している人はお薬手帳に張るシールを持ち出し袋の中身に張っておくと、避難所でも同じものを用意できる」などと説明した。
講座の後は、同区民だけで災害時の対応を確認。救護班など区が定めている役割ごとに、災害が起きた場合にどのように活動を展開すべきかを細かく確認し合った。
社協の学習会は、8月に複数開く計画があったがコロナ禍で中止や延期になり、現在も開催予定がない状態。社協は「学習会で地域からの課題などが出されたら、解決に向けて必要な関係機関へつなぐことも考えている。区の行事の折にぜひ利用して」と呼びかけている。時間は1時間程度で無料。問い合わせは市社協(電話0267・64・2426)。