佐久市内山の荒船山神社の例大祭は20日に開いた。例年はご神体を「お船」と呼ばれる仮の社殿に移し、区内6カ所を回るお祭りだが、今年は新型コロナの影響でこれらの行事は中止。氏子総代ら約10人による神事のみの開催となった。
同神社の例大祭は毎年、4月28日に春祭り、9月20日に秋祭りとして開いている。「お船」にご神体を乗せて区内を回るのが大きな特徴なだけに、「記録が残っている限りでは初めて」という行事の中止に対し、氏子総代会会長の春日利夫さんは「区の伝統行事なので大変残念」と話す。また、例年は荒船山神社遥拝殿で行っている舞の奉納も中止となった。
春日会長は「来年は新型コロナウイルスが収束し、以前と同じようにできることを願う」と話していた。