小諸市氷区で花農家を営む田中孝尚さん(46)と千華子さん(47)夫妻は、同区に移住して5年。現在はトルコギキョウやスターチスの栽培に取り組んでいるが、コロナ禍で花の需要が落ち込む中、ドライフラワーをしめ飾りに施した「しめ縄リース」を作り、新たな需要の掘り起こしに挑戦している。
孝尚さんは御代田町出身。東京で介護の仕事をしていたが5年前に帰郷することを決め、農業を始めようと小諸市の農大研修部で学んだ。この時に氷区の前田富孝さんと出会い、前田さんの紹介で同区の空き家を借りて移住した。
今年は卒業式や入学式、歓送迎会など生花の最盛期に消費がほぼなく、盆ころに一時持ち直したものの、現在は再び需要が落ち込んでいる。そうした中、千華子さんがドライフラワーのアレンジ、孝尚さんがしめ縄の作り方をそれぞれ学び、組み合わせたリースの販売を始め、口コミで人気も出始めている。
しめ縄リースは2千円から。注文はメールで受け付ける。