佐久市岩村田の浅間総合病院(村島隆太郎院長)の産婦人科に、6月1日付で柳澤愛実医師(35)が新たに着任した。柳澤医師を含め、これで同科の常勤医師は5人となり、より体制が充実した。
柳澤医師は富山大医学部卒。高校時代、自身がPMS(月経前症候群)に悩んだ経験から「原因を知りたいと思ったのが医師を目指したきっかけ」と振り返る。「(女性医師の着任で)産婦人科を受診するハードルが低くなればうれしい」とし、「10代から高齢者までそれぞれの悩みや症状に寄り添い、女性が自分らしく活躍できるための手助けができたら」と意気込んでいる。
全国的に産科医不足が叫ばれる中、同院産婦人科の常勤医師は平成17年、平成18年と2人にまで減ったものの徐々に盛り返し、平成21年から23年の2年間は最大6人にまで増えた。ちなみに、女性の常勤医師は平成19年4月から不在の状態だった。
なお、同院の分娩件数は現在、平均して月40から50件ほど。新型コロナの影響で出産時の立会いは中止している状況だ。
問い合わせは同院(電話0267・67・2295)。