佐久商工会議所青年部(金子祐一会長)は、佐久市の柳田清二市長をはじめ、ラーメン店主や医師など地域にゆかりのある9人を講師に迎えた職員体験講座「まちゼミ」を城山小の5・6年生を対象に開いた。
「様々な仕事があって社会が成り立っていることを考えるきっかけにしてほしい」と企画。児童たちは9講座のうち3つを受講する仕組みで、中でも、長野県初の「納棺師」でもあり、葬儀社「つばさ公益社」代表の篠原憲文さん(38)は「命の行き先」などをテーマに授業をした。
「亡くなった人の命はどこに行く?」との問い掛けに、児童からは「三途の川」や「天国」、「違う人に生まれ変わる」など様々な声が挙がったが、「全部正解」と篠原さん。「世界には▽不死(死なない)▽復活(生き返る)▽転生(生まれ変わる)▽遺物(別のものに宿る)の4つの考え方があるが、日本人に一番なじみのある考え方が“転生”」と説明した。また、現在の日本人と縄文時代をはじめとする昔の人の平均寿命についても解説。講座を受けた6年生の若林匡眞君は、「昔の人の寿命が思った以上に短かったのを初めて知った」とびっくりしていた。