田町の白倉喜衛さん(90)が育てるウチワサボテンに、赤い実がなった。育て始めて13年目で初の出来事に白倉さんは喜んでいる。
13年前に妻と2人で九州旅行に出かけた際、宮崎県のサボテン園で見かけたのを機に入手。庭園管理士でもある知識と経験を生かして大切に育ててきた。13年目の今年8月初旬、初めて黄色い花が咲いているのを見つけたが、「次の日に写真を撮ろうと思っていたら、もうしぼんでしまっていて撮れなかったのが心残り」と笑う。
ウチワサボテンは、葉も実も食用とされるが、白倉さんは「食べるつもりはない。この実が育っていったらどうなるのか、様子を観察したい」と日々の世話にいそしんでいる。