鋼管加工や販売を手掛ける佐久市田口の「三葉産業」は、「女性の活躍を後押ししたい」と、女性の積極雇用を進めている。現在、約50人のスタッフのうち14人が女性。また、シングルマザーの採用にも力を注いでおり、現在5人のシングルマザーが活躍中。「バイタリティがあって、会社の重要な戦力になっている」という。
「女性は出産、育児を機に退職を選択せざるを得ないケースも多いが、総じてスキルを持った人が多い」と話すのは同社の比企得二専務(37)。「特にシングルマザーは、子どものことで欠勤が多くなるのはネックだが、制度を整えて柔軟な対応を進めているところ」。また、「男女共同参画を進める中で、事務職だけ…現場作業だけ…という固定の仕事の垣根を越えて、スタッフを工場内のどこの職場へでもカスタマイズできる取り組みも進めている」という。
さらに、女性の積極雇用ため、女性専用の休憩室も2室設けた。「女性が増えることで職場の整理整頓が進んだ」との思わぬ効果も得られたほか、「そうした姿に感化されて、結果的に男性スタッフの成長にもつながった」と喜ぶ。
また、「健康で長く働いてもらうための一助になれば」と、柔道整復師を呼び、全スタッフを対象に社内で施術を受けられるサービスも新たに取り入れた。「人材不足に悩む企業が多い中、今後も創意工夫を重ねて、女性をはじめ人材の確保に努めていきたい」と比企専務。
問い合わせは同社(電話0267・81・5601)。