小諸市御影区に伝わる「御影道祖神祭り」は7日に開いた。コロナ禍で中止が続き3年ぶり。上宿と下宿から出る2台の山車が地区の中心地で激しくぶつかり合うのが見どころの一つで、山車のぶつかり合いを見学した区民や大勢の市民からは大きな歓声も上がり、「久しぶりに祭りを見られて良かった」と話す人も多かった。
山車のぶつかり合いは例年、御影区のコミュニティセンター前で行うが、今年はコロナ感染対策の一環で、集まった人たちが密になるのを避けようと、初めて同センター近くの消防詰所前の道路に会場を変更。また、山車には地区の小学生が乗るが、コロナ禍で中止していた2年間に山車に乗れなかった子どものうち、希望する子どもに山車に乗ってもらう配慮もした。
祭りでは、山車に乗った子どもたちから菓子やミカンなどの「護符」がまかれる時間もあり、多くの人がご利益にあやかろうと護符を持ち帰った。世話人会長の土屋裕一さんは、「天気も良かったからか、思った以上に多くの人が集まってくれて良かった」と喜んでいた。

祭りを盛り上げた「御影天領太鼓」の演奏