佐久市田口の新海三社神社で6日、恒例の「御田植祭」が行われ、宮司や氏子総代らが、稲作の1年の作業をユーモアたっぷりに演じる「御田植神楽」を披露。1年の豊作を祈願した。
神楽は、「畔塗り」から「もちつき」までの行程を順を追って演じる。通常は神楽殿の通路から見ることができ、多くの人でにぎわうが、コロナの感染対策として、観客は神楽殿から少し離れた場所から行事を見守った。
毎年、神楽に登場する宮司やキツネを演じる氏子総代によるコミカルなやりとりが評判を集めており、今年は「サッカーのW杯でPKが外れたのはキツネの仕業だな」といったアドリブも飛び出て、観客の笑いを誘った。初めて神楽を見たという女性は、「やり取りも楽しく、心に残る神事だった。自分もコメを作っているので、今年は豊作になると良い」と話していた。

「田植え」の様子を模した場面