小諸市御影にある県史跡「御影陣屋跡」や、軽井沢町を水源とする「御影用水」の歴史を学び、未来へ繋げようと活動する「御影用水・陣屋応援隊」はこのほど、御影陣屋跡と御影地区の歴史的資料を収蔵展示している御影用水史料館の存在を広く知ってもらおうと、施設近くの県道に看板を設置した。
施設は県道借宿小諸線からわずか200mほどの位置にあるが、県道からは見えにくく、貴重な史料がありながら十分な利活用がされていないと感じていた同隊が、施設の利用者増を狙いに看板設置を計画。足も含め高さ2m、幅2・7mの大きさで、昨年末に応援隊メンバーが集まり、コンクリートで基礎を固めるなどの作業を行った。
応援隊は現在、施設の管理委託を受けており、完全予約制だが見学の要望があれば開館するようにしている。同隊は、「御影用水は農業用水でもあるが、冬季は防火用水としても活用されており、実は地域住民にとっての生活用水でもある」とし、「まずは用水の存在や意義について、広く知ってもらいたい」と話している。
また同隊は、看板と並行して御影用水や陣屋跡について説明したパンフレットや冊子も制作。歴史的資産のPRに努めている。