小諸市区長会(小川省一会長)は20日、毎年行っている研修会を開き、約40人の区長が参加。例年は講師を依頼しての講演などを行うが、今回は小諸に移住した男女5人を招き、区長たちと意見交換する方式で行った。
近年移住者が増えている小諸市だが、移住してきた人から「地区の人との関わり方が分からない」との声が寄せられたことなどを機に、今回の意見交換会を計画。小諸市は意見交換会を通じ、「移住者と区長の双方にメリットがある機会になれば」とする。
参加した移住者は、小諸市役所で「地域おこし協力隊」として活動する堺大紀さん=八幡町=、日高慎一郎さん=御影=、岡山千紗さん=与良=の3人と、大手ログハウスメーカー「アールシーコア」に勤める洞派俊明さん=六供=、小諸からリモートで首都圏の会社で勤める川口晃平さんの5人。意見交換では、参加した区長を5つのグループに分け、各グループに1人ずつ移住者が入り、それぞれの立場で思っていることなどを、率直に話し合った。
区長側から、移住者への区の加入について意見を求められた日高さんは、「区長の皆さんもスマートフォンを持っていると思うので、入口がいきなり会うのと、まずはメッセージのやり取りをして、ワンクッション置いてから会う方が入り込みやすいのではないか」と話した。
小川区長会長は、「貴重な意見を聞くことができた。小諸への移住者は多くいるので、こうした機会を1回限りで終わらせず、継続していければ」と話していた。