小諸市水明小学校(小林昭寛校長)の昆虫クラブ(川多優也クラブ長)は22日、小諸市糠地でオープンガーデン「宮坂ファーム」を運営する宮坂繁さん(70)を講師に、絶滅危惧種に指定されているチョウ「ミヤマシジミ」が生息できる環境を作ろうと、学校の中庭にミヤマシジミの食草であるコマツナギの苗木を植えた。
宮坂さんはチョウの生態に詳しく、同ファームでミヤマシジミの繁殖に取り組む。この日植えたコマツナギは15本で高さ1㍍ほど。このうち2本分を囲う小屋も作り、コマツナギが花を咲かせたら宮坂さんが飼育する雌雄のミヤマシジミを小屋の中に放す。宮坂さんによると、小屋の中で卵を産み付けるところまでいけば「ほぼ成功」で、「お盆頃にはチョウが舞う姿が見られると思う」。
同クラブは、同小の4年から6年までの児童が、地域住民を講師に12の講座で様々な体験活動をする「クラブ活動」の一講座で、4~6年の11人が所属。「水明小にミヤマシジミを呼ぼう」を合言葉に、コマツナギがしっかり花を咲かせられるよう、水やりや周辺の草刈りなど毎日の世話に取り組んでいく。