佐久市安原の英多神社の秋季例祭に合わせて行う「お舟祭り」は18日に開いた。
五穀豊穣を願い、舟をかたどった神輿(お舟様)に御神体を乗せて区内を巡る伝統の祭り。「お舟様」の重さは実に7百㌔にもなり、高齢化で担ぎ手が不足してきたことから、数年前に地域有志の担ぎ手でつくる「英優会」を組織。以降は同会メンバーがお舟様の担ぎ手役を担い、地域ぐるみで習わしを守っている。
「子どもの頃から関わってきた伝統ある祭り」と話すのは同神社氏子の箕輪啓さん(73)。「かつては祭りの際に、神社の境内に土俵をつくり、子ども相撲大会も開いていた」といい、「大会景品の鉛筆をもらうのがうれしかったのを覚えている。地域の祭りとしてにぎやかだった」と当時を振り返った。