小諸市の耳取、森山、市の3区で構成する三岡地区は、昨年から耳取区にある小諸市を代表する古刹「玄江院」(栗林玄祥住職)で座禅体験を始めた。今年も22日に子どもからお年寄りまで約40人が集まり、日常を離れて仏教の空間を体験した。
同地区区長会長で耳取区長の山浦敏捷さんは、「座禅を通じて地域の宝に触れながら、子どもたちの健全育成にも役立てたい」と話す。栗林住職は、「かつての寺は寺小屋を開いたり、子どもや大人が集まる場所だった。こうした体験会で、再び地域とのつながりを太くできるのはありがたいこと」と受け止めている。
参加者は座り方や姿勢、手の置き方などの説明を聞き、僧侶の鳴らす鐘の音を合図に20分ほどの座禅を体験。静寂に包まれたお堂の中で、それぞれが自分に向かい合う時間をかみしめていた。