〇…佐久市横和区に伝わる伝統行事「獅子のご年始」が2日行われ、区内を回る約30人の子どもたちの声が新春の小路に響き渡った。
〇…「獅子のご年始申しやす」で始まる台詞で、「風の神は外へ出ろ」「福の神は中に入れ」と続く。待ち受けた人たちを獅子頭が軽く噛む仕草で幸福を招き、厄病退治や悪魔払いをした後、道祖神の札を配ってお小遣いをもらうという流れ。最後は全員で「ありがとうごあした」とあいさつし、次の家へと向かう。
〇…地区の長老によると、かつては正月2日から4日がかりで行った行事だったが、昭和30年代に一時中断。その後復活した時から、子どもの負担を考慮して正月2日のみに行う現在の形にしたという。獅子の舞がないため1戸あたり5分もかからないが、今年は130戸ほど回ったため、1日がかりの長丁場だった。