小諸市出身の洋画家・小山敬三氏が、姪で元内閣官房長官の井出一太郎氏の妻でもある春江さんの少女時代をモデルに描いた「少女の像」が、春江さんの長男で元厚労相の井出正一さん(78)をはじめとする3人の兄弟によって、小諸市古城の小山敬三美術館に寄贈された。
春江さんは初代小諸市長で衆参議員も務めた小山邦太郎氏の長女。寄贈したのは井出正一さんと次男の亜夫さん(72)、三男の民生さん(70)の3人で、今年が春江さんの3回忌となることから、正一さんら兄弟が相談して寄贈を決めた。
「少女の像」は春江さんが10歳の頃の姿を描いたものとされる。パリで開いた個展に出品した後、小山敬三の生家を経て、50年近く前に春江さんに贈られた。正一さんによると、春江さんは「作品を大切に寝室に飾っていた」という。
同美術館は、作品を当面は常設する予定。正一さんは「素晴らしい美術館に飾ることになり、母も喜んでいると思う」。

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13日に同美術館で行った贈呈式。写真左から春江さんの弟の小山邦武さん、小泉俊博小諸市長、井出民生さん、井出亜夫さん、井出正一さん、邦太郎氏の甥の小山盛夫さん