「布引観音」で知られる大久保の釈尊寺で10日、地元の氷区(土屋清区長)の区民が作り上げた大わらじが同寺の仁王門に奉納された。
仁王門には昔から地元の人によって大わらじが奉納されていたとされるが、昭和63年に門の屋根改修の際に姿を消した。これを知った氷区の高齢者クラブが中心となり、平成元年に復活させた。奉納は10年に1度で、今回が4回目になる。
当日は、氷区集荷所に集まった区民ら約40人が5時間かけて縦2m、横1mの大わらじを作り上げ、釈尊寺本堂から急な坂道を下ったところにある仁王門まで6人がかりで運ぶ大仕事。かつて多くの参拝者が訪れ千社札がいたるところに張られた仁王門に、真新しい大わらじが奉納された。
今回の作業は、80代の人たちが指導。土屋区長は、「実際にわらじを作れる人が少なくなってきた。先々まで継承できるように地区の公民館活動に取り入れることも検討したい」と話していた。

IMG_5706 IMG_5679